DSRコーポレーション(DSR)、ZBOSSがTexas Instruments(TI)のCC2340R5ワイヤレスMCUファミリーをサポートし、TIがZBOSS Open Initiative(ZOI)に参加することを発表
DSRコーポレーション(DSR)は、同社のクロスプラットフォームZigbee®スタック「ZBOSS」が、Texas Instruments(TI)のCC2340R5ワイヤレスMCUファミリーをサポートすることを発表しました。また、TIはZBOSS Open Initiative(ZOI)に参加しました。DSRは、シリコンベンダーやデバイスメーカーが協力し、IoTの相互運用性を向上させ、製品開発を簡素化し、研究開発コストを削減するために、共通のZigbee® PROソフトウェアプラットフォームを提供するZOIコミュニティを設立しました。
DSRとTIは協力して、TIのCC2340ワイヤレスMCUファミリー向けに、DSRの「ZBOSS Zigbee® PRO 2023(R23)」ソフトウェアスタックを統合しました。ZBOSSは市場で最も移植性の高いスタックの一つであり、性能、機能、カスタマイズ、テスト、最適化のオプションを備えています。これにより、全体的な製品開発コストを削減し、市場投入までの時間を短縮します。スマートホームやビルオートメーション向けのアプリケーション(接続照明、センサー、セキュリティシステムなど)を設計するエンジニアにとって、TI ZBOSS CC2340ソフトウェア開発キット(SDK)は、相互運用性や移植の課題を解消し、クライアントに対してプラグアンドプレイの体験を提供します。CC2340ファミリーのMCUは、高品質なRFおよび電力性能を手頃な価格で提供するとともに、システム設計を簡素化するための高度な統合機能により、さらなるコスト削減を可能にします。このワイヤレスMCUファミリーは、スケーラブルなメモリオプションとピン互換パッケージにより、開発者に卓越した柔軟性を提供します。
ZBOSS Zigbee® PROおよびGreenBOSS(Zigbee® Green Power)スタックを利用することで、ZOIメンバー企業は製品の特徴に注力でき、新機能の開発やプロトコルスタックの保守といった基盤的な作業から解放されます。
TIのコネクティビティ部門副社長兼ゼネラルマネージャーであるマリアン・コスト氏は次のように述べています。 「Texas Instrumentsは、エンジニアがワイヤレス接続をより簡単に利用し、スマートホームおよびビルオートメーションアプリケーションを向上させられるよう取り組んでいます。ZBOSS Open Initiativeコミュニティへの参加により、大規模なZigbeeネットワークと低消費電力に最適化された当社のSimpleLink™ CC2340ワイヤレスMCUファミリーは、業界で実績のあるクロスプラットフォームZigbeeスタックをサポートし、Zigbeeエコシステム向けの相互運用可能な製品の開発を可能にします。」
ZOIは、ZBOSSを中核としたシリコンベンダーやデバイスメーカー向けの革新的なプラットフォームです。ZOIメンバーシップを通じて、企業はZBOSSスタックのソースコード、増大する知識ベース、継続的インテグレーションテストツール、コラボレーションプラットフォームへのアクセスを得られます。これにより、製品開発が加速し、ライフサイクルで最もコストのかかるメンテナンスとサポートの簡素化が図られます。
DSRのCEOであるアナトリー·ペシコフは次のように述べています。 「Texas InstrumentsのZOI参加は、当社のミッションと一致する主要なシリコンおよびデバイスメーカーを結集する重要なステップです。ZOIは、単一のベンダーでは達成が難しい高品質・高セキュリティ・高相互運用性を実現するためのコミュニティの構築を目指しています。ZBOSSの導入により、TIは統合された移植性の高いZigbee®スタックを提供し、顧客ポートフォリオを拡大することが可能になります。」
詳細については、TIのウェブサイトをご覧ください。