April 24th, 2025

NXP、IW612トライラジオ無線ソリューションにDSR Cor­po­rati­onのZBOSS Zig­bee®スタックを採用

NXP、IW612トライラジオ無線ソリューションにDSR CorporationのZBOSS Zigbee®スタックを採用

DSR Corporation(以下、DSR)は本日、同社のクロスプラットフォーム対応Zigbee®スタック「ZBOSS」が、NXP® SemiconductorsのLinuxホスト向けIW612デュアルバンド Wi-Fi 6 + Bluetooth® + 802.15.4対応マルチプロトコル トライラジオソリューションを新たにサポートしたことを発表しました。加えて、NXPは、DSRが設立したコラボレーションコミュニティ「ZBOSS Open Initiative(ZOI)」に参加しました。この取り組みは、IoTの相互運用性向上、開発の簡素化、製品ライフサイクル全体におけるコスト削減を目的としています。

DSRは、NXPと連携し、ZBOSS Zigbee® PRO 2023(R23)ソフトウェアスタックをNXPのIW612トライラジオ無線接続チップと統合しました。この統合により、開発が効率化されるだけでなく、ZigbeeとMatter over Threadプロトコル、さらにWi-FiおよびBluetooth®とのシームレスな共存が実現され、堅牢なマルチプロトコル機能が提供されます。ZBOSSは、カスタマイズ、テスト、最適化の柔軟性を備えており、高信頼で相互運用可能なIoTソリューションを実現するIW612の性能を最大限に引き出します。さらに、NXPのi.MX 93アプリケーションプロセッサと組み合わせることで、IW612はZigbee R23準拠プラットフォーム(ZCP)として認定されており、Zigbee R23製品認証取得の強固な基盤となります。

「ZOIへの参加と、当社のIW612トライラジオソリューションのLinux版にDSRのZBOSS Zigbee®スタックを統合することは、NXPがIoTの相互運用性向上に真剣に取り組んでいることを示しています」と、NXP Semiconductorsのワイヤレス接続ソリューション担当バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーであるラリー・オリヴァス氏は述べています。「この連携により、お客様は複数のプロトコルにまたがってシームレスに接続できる、革新的かつ信頼性の高いIoTソリューションを構築する選択肢が広がり、市場投入までの時間を短縮し、開発の複雑さを軽減することができます。」

IW612は、スマート家電、スマートスピーカー、ディスプレイハブ、エネルギー管理システム、産業用オートメーション、ゲートウェイなど、幅広いIoTアプリケーションに最適化されています。ZBOSSベースのZigbee機能が加わることで、IW612はMatterからZigbeeへのブリッジにおける最適な単一チップソリューションとなります。IW612の高度な統合により、システムコストが削減され、外部部品の最小化、内蔵および外部無線の共存が実現され、低消費電力と高性能RF通信が可能になります。

「DSRは、NXPとの連携を通じてZBOSSをIW612に導入し、開発者にとってZigbeeを基盤とする革新的なソリューションを構築できる比類なきプラットフォームを提供できることを嬉しく思います」と、DSR CorporationのCEO、アナトリー・ペシコフ氏は述べています。「NXPのZOIへの参加は、高品質でセキュアかつ相互運用可能なIoTソリューションを推進する上で、コラボレーションの重要性を示しています。我々は、より機能豊富でスケーラブルなデバイスの設計を簡素化し、より広範なIoTエコシステムへのシームレスな統合を可能にしていきます。」

ZOIは、シリコンベンダーやデバイスメーカーにZBOSSのソースコード、継続的インテグレーションツール、共同開発環境へのアクセスを提供します。プロトコルスタックの保守を簡素化することで、ZOIのメンバーはイノベーションと顧客価値の提供に集中することが可能になります。


DSR Corporationについて
DSR Corporation(DSR)は、米国コロラド州デンバーに本社を置く、専門ソフトウェア開発企業です。1998年に設立され、2001年より無線技術製品の開発に取り組み、2006年からはクラウドおよびIoTシステムを提供しています。DSRは、世界中の企業に対して、IoTの多様な分野においてエンド・ツー・エンドのパートナーとしてソリューションを提供しており、無線通信対応製品、ゲートウェイ・センサー向け組込みソフトウェア、アプリケーション層統合、クラウドバックエンド、エンドユーザー向けアプリ(モバイル・Web)、技術コンサルティングなど幅広く対応しています。DSRは、オープンスタンダードと柔軟な開発を重視し、特定の技術やベンダーに依存せず、さまざまなユースケースやビジネスモデルに最適なソリューションを提供します。日本市場でも、同社の豊富な実績と高い品質が評価されています。詳細は https://en.dsr-corporation.com をご覧ください。また、LinkedInでも情報を発信しています。


ZBOSSおよびZOIについて
ZBOSSは、DSR Corporationが開発したハードウェア非依存型の高性能Zigbee®プロトコルスタックで、Connectivity Standards Alliance(CSA)認証を受けています。柔軟なデバイスロール構成、低メモリ消費、継続的インテグレーションテストツールを備えており、世界中の数百万台のZigbee認証デバイスに導入されています。

ZBOSS Open Initiative(ZOI)は、DSR Corporationが設立したコラボレーションコミュニティで、ZigbeeベースのIoTソリューションの相互運用性を促進し、開発を効率化することを目的としています。メンバーは、ZBOSSのソースコード、高度なテストツール、共同開発プラットフォームにアクセスでき、開発コストを削減しながらプロトコルの一貫性を確保し、イノベーションに注力することが可能です。詳細は www.dsr-iot.com または www.dsr-zoi.com をご覧ください。


メディアお問い合わせ先:
クリスティ・キダー(Kristie Kidder)
DSR Corporation
電話: (720) 962-9525
メール: contact@dsr-corporation.com

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